【フィンランド語概要】INDEX
【フィンランド語概要】動詞について
フィンランド語では、動詞の後ろに主語を示す語尾(=人称語尾)をつけるという、”動詞の人称変化”があります。
例えば tulen は「私が来る」という意味ですが、tulet は「あなたが来る」という意味です。
tulen の最後の音の n が「私」を表し、tulet の最後の音の t が「あなた」を表しているのです。

フィンランド語では単数と複数、合わせて6つの人称を区別するため、6つの人称語尾を覚える必要があります。
また、名詞・形容詞の格変化と同じように、動詞の人称変化でも階程交替が起こる場合がありますので、注意が必要です。

動詞の変化形としては現在形過去形命令形がまず基本となります。
さらに現在完了形過去完了形受動形条件法可能法・・・と様々な形が登場します。
また、数種ある不定形と呼ばれる形も非常に重要となってきます。

文法用語がたくさん出てきて困惑するかもしれませんが、まずは6つの人称形を知り、
変化形はひとつひとつクリアしていきましょう。

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【フィンランド語概要】名詞・形容詞の活用
フィンランド語の名詞、形容詞は”格変化”します。

”格変化”とは、例えば日本語で「学校で、学校から、学校へ、学校の、学校を」といったように「学校」という単語に助詞をつけるような感覚で、”格語尾”と呼ばれる印を単語の語尾につけることだと考えれば、日本語話者にとっては割と理解しやすいでしょう。
例えばkoulu(学校)という単語の語尾に -ssa という印をつけて koulussaとすると、「学校(の中)で/に」という意味になります。

ただし、フィンランド語の名詞・形容詞を”格変化”させるためには、「母音調和」、「階程交替」と呼ばれる事柄をまず勉強する必要があります。

「母音調和」とは、あるグループに属する母音と、別のグループに属する母音は同じ単語の中に現れることができない、というルールです。
例えば、 a と ä という母音は、それぞれ別のグループに属するため、同じ語の中に出てくることはありません。
この「母音調和」のルールは”格語尾”をつけるときに非常に大切になってきます。

「階程交替」とは、名詞に”格語尾”をつける際に、単語の中の k, p, t という3種類の音が変化をする現象のことです。
例えば、kuppi(カップ)という語に -ssaという語をつけて「カップ(の中)に/で」という意味にすると kupissa となり、語の中の p という音が一つなくなります。

”格変化”を学ぶことは、”格語尾”を覚え、それぞれの”格”の働きを学ぶことになります。
”格”の数は数え方にもよりますが、およそ14種の格があるとされており、さらに単数と複数とに分岐されます。
最初は覚えることが多く、頭がこんがらがりそうになりますが、勉強を続けていくうちにだんだんと慣れていくでしょう。

参考: koulu(学校)の格変化一覧
【フィンランド語概要】koulu(学校)の格変化一覧

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【フィンランド語概要】フィンランド語の発音:イントネーション
フィンランド語では、平叙文も疑問文も文末を下げます。

【文法】フィンランド語の発音:イントネーション

よく他の言語で疑問文では文末を上げたりしますが、フィンランド語では特に影響をうけません。
会話の中では、その時々のシチュエーションによって抑揚がでてくることがありますが、基本的には文の最後は下がります。

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【フィンランド語概要】フィンランド語の発音:アクセント
フィンランド語のアクセントは英語などと同様、強弱アクセントとなります(日本語は高低アクセント)。

フィンランド語では、単語の最初の母音にアクセントがおかれます。
つまり、単語の最初の母音を強く読むことになります。

【文法】フィンランド語の発音:アクセント

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【フィンランド語概要】フィンランド語の発音:子音
子音の多くも日本語と同じように発音しますので、さほど難しくはないでしょう。
母音と同じく、子音でも同じ文字が2つ並んでいれば長く発音することになります。

子音だけでは読みカナをつけるのが難しいため、いくつかの単語を例としてあげてご紹介します。
【文法】フィンランド語の発音:子音

ご覧のとおり、kk、pp、ttなどは小さなツ(ッ)が入る促音になっています。
nnやmmは間に「ん」の音が入る音になっていますね。
また、ngという音はガギグゲゴの音が鼻にぬける、いわば鼻音になります。
日本人には難しいrとlの区別ですが、どちらも日本語でいう「ら、り、る、れ、ろ」の音となります。フィンランド語のrは舌を震わせて出す音になりますので、rが2音続いた場合はかなりの巻き舌になります。
sは「さ、し、す、せ、そ」を表す音になりますが、siは「スィ」に近い音となります。

hは「は、ひ、ふ、へ、ほ」にあたる音になりますが、母音を伴わない場合は前の母音の口の形で息を抜くような音になります。
jは「や、ゆ、よ」の音にあたります。「じゃ、じゅ、じょ」ではありませんのでご注意を。


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【フィンランド語概要】フィンランド語の発音:母音
日本語には「あ、い、う、え、お」という5つの母音がありますが、フィンランド語の母音は以下の8つとなります。
【文法】発音:母音

英語などと違い、Y(イュー)も母音となります。
母音には長さの区別があり、母音が1つであれば短母音と呼ばれ、短く発音します。それに対し、同じ母音が2つ続いている場合は長母音と呼ばれ、長く発音します。

【文法】発音:短母音と長母音

また、違う種類の母音が2つ並んでいる場合は二重母音と呼ばれ、それぞれの音を発音することになります。フィンランド語には16種類の二重母音があります。

【文法】発音:二重母音

二重母音以外にも、例えば「ea(エア)」、「ue(ウエ)」などという2つの母音の組合せがありますが、これらは二重母音以外の母音の連続となります。基本的に、2つ目の母音がa、ä、e、o、öである場合には二重母音ではありません(ただし、ie、uo、yöは除く)。
二重母音かそうでないかは、語を音節というものに分ける際に重要になってきますが、これについては別の機会でお話しします。

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【フィンランド語概要】フィンランド語ABC(アルファベット)
フィンランド語で使われる文字と、文字の名前は次の図のとおりです。

【文法】フィンランド語ABC(アルファベット)

図中、文字色が朱色のものが母音、黒字が子音ですが、色が薄くグレイになっている子音は外来語や外国の地名、人名などに使われるものです。
母音Å(オー)はスウェーデン語のアルファベットの一文字で、フィンランド語で使われることはありませんが、スウェーデン系の人の名前や地名にはもちろん使われます。

発音のカタカナはあくまでも目安として記載していますが、基本的にはカタカナを参考にローマ字読みをすればほとんど正しく発音が出来てしまいます。日本語母語話者の多くが外国語の発音には苦労していますが、フィンランド語に関していえば、さほど苦労なく発音することが可能です。


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