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【カレリア語概要】INDEX
INDEX

言語学的系統
カレリア語と方言
カレリア語ABC(アルファベット)-ヴィエナ方言/オロネツ語
・カレリア語ABC(アルファベット)-リュード語
・カレリア語の発音:母音
・カレリア語の発音:子音
・カレリア語の発音:アクセント
・カレリア語の発音:イントネーション
母音調和

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【カレリア語概要】母音調和
カレリア語には a, e, i, o, u, y, ä, ö の8つの母音があります。
参考:【カレリア語概要】カレリア語ABC(アルファベット)-ヴィエナ方言/オロネツ語

カレリア語には、あるグループの母音と別のグループの母音は同じ語の中に出てきてはいけないという約束があり、これを「母音調和」と呼んでいます。
8つの母音は以下のように3つのグループに分かれます。

母音調和1

カレリア語の母音調和は、「『前母音 vs 後母音』の対立にもとづく『舌の調和』」(※1)です。
① のグループに属する y, ö, ä という音と、③ のグループに属する u, o, a という音は、一つの語に一緒に出てくることはありません。
例えば、kynä (ペン)という単語はありますが、kyna という単語はありえません。
同様に laukku (鞄)という単語はありますが、 laykky という単語はありえません。

② のグループに属する i と e は母音調和には関与しない中間的な立場にありますので、① と③ どちらのグループの母音とも一緒に使われます。
例えば、kirja (本)という単語もありますし、piä (頭)という単語もあります。

この母音調和の約束は、単語に格語尾や人称語尾をつけるときに非常に重要になってきます。
例えば piä (頭)という単語に内格語尾(-ssa/ssä)をつける場合は、①の前母音である ä が含まれていますので -ssä をつけて piä-ssä とします。

また、もし単語の中に②のグループである i, e しかない場合には、①の前母音を含む語尾をつけます。
例えば tie (道)という単語に接格語尾 (-lla/-llä)をつける場合は、tie-llä となります。

全体的なイメージを下図で確認しましょう。

母音調和2


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【カレリア語概要】カレリア語ABC(アルファベット)-ヴィエナ方言/オロネツ語
カレリア語のうち、ヴィエナ(北カレリア)方言、オロネツ(アウヌス)語で使われる文字と、文字の読み方は次の図の通りです。

kirjaimikko_vieaun.png

図中、文字色が朱色のものが母音、黒字が子音です。
日本人にとって馴染みのない文字「č, š, ž」は後部歯茎音と呼ばれ、それぞれ「ch, sh, zh」と捉えることもできます。
これらの音は古くからカレリアで使われてきた音ですが、現在のフィンランド語では存在しません。

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【カレリア語概要】カレリア語と方言
カレリア語は、ウラル語族のフィン・ウゴル語派、バルト・フィン諸語に属する言語の一つで、「ロシア連邦共和国の西北部 (カレリア共和国, ムルマンスク州, レニングラード州, ノブゴロド州, カリーニン州) で話されている言語(※1)」。
また、フィンランド東部においてもカレリア語を基とする言葉が話されており、これらは”フィンランド語におけるカレリア方言”と位置付けられています。

カレリア語と方言
カレリア語は多くの方言に分けられますが、その中でも独立した言語とするか、方言とするかは研究者によって位置づけが異なることがあります。
また、検討は進められているものの共通の書き言葉が制定されていないため、各方言によって表記の仕方もそれぞれです。

ここではフィンランド内国語研究センター(※2)による分類を紹介します。
フィンランド内国語研究センターでは、大きく「正当カレリア(狭義のカレリア)語」、「オロネツ(アウヌス)語」、「リュード語」の3つに分類し、その中でも「正当カレリア(狭義のカレリア)語」は大きく2つに分けられます。
また”フィンランド語におけるカレリア方言”も、地域によって2つに分けられます。

【カレリア語】
① 正当カレリア(狭義のカレリア)語
└ ①-1 ヴィエナ方言(北カレリア方言)
└ ①-2 南カレリア方言
② オロネツ(アウヌス)語
③ リュード語

①-1 ヴィエナ方言は、更に地域によって13の方言に分かれます。
①-2 南カレリア方言は、その中でも「東部中域・境界カレリア地域の方言」と、ここから分岐した「姉妹(子孫)語」の2つに分かれ、前者は更に12の方言に、後者は更に3つの方言に分かれたうちのひとつ、トゥヴェリ方言が更に5つに分かれます。
②オロネツ(アウヌス)語は、地域によって8つの方言に分かれます。
③リュード語は「カレリア語化したヴェプス語」とも言われ、ヴェプス語に現れる文法上の性質が見られることがあります。
リュード語も地域によって3つの方言に分かれます。

【フィンランド語におけるカレリア方言】
① 南カレリア(南東)方言
② 北カレリア方言

以下は、フィンランド内国語研究センターによるカレリア語方言の分布図です。
(日本語訳:828516)

カレリア語方言(フィンランド内国語研究センター)

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引用・参考文献:
※1) 東京大学教授 松村一登先生のウラル系の言語と文化のページより
カレリア語
※2) フィンランド内国語研究センターより
Karjala/カレリア語
【カレリア語概要】言語学的系統
カレリア語はウラル語族、フィン・ウゴル語派に属します。
同じバルト・フィン諸語にはフィンランド語、エストニア語、ヴェプス語などが属しています。

Finn01_UralicFamily.png

Finn01_UralicMap.png
画像:Wikimedia Commonsより

バルト・フィン語の話者数全体は、現在およそ700万人ほど。そのうちの70%以上をフィンランド語話者数が占めており、その他の言語はロシア語の普及にともない絶滅の危機に瀕しています。
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