フィンランドの民族楽器:Kantele(カンテレ)


カンテレ (kantele) はバルト海周辺の国々で主に演奏されている楽器のひとつで、フィンランドでは19世紀終わり頃から国の楽器と位置づけされています。ツィター属に属する撥弦楽器の一種で、その音はハープ、オルゴールに似ていると称されることが多いようです。

もともとは1片の木をくりぬき、表面に5本の弦を張ったシンプルな作りでしたが、詩や踊りの伴奏楽器として、あるいはソロ楽器としての価値を追求する過程で次第に多弦化されていきました。現在では小さいもので5弦、大きいもので40弦のものがあり、同じ”カンテレ”でも、楽器本体が所持している弦の本数によって形状や音色が異なることも大きな特徴と言えます。

フィンランドの国民的叙事詩『カレワラ』の中にも登場していることから、ツィター創立以前の2000年以上も前から存在するという説もあれば、その歴史は案外短く1000年もないとする説までさまざま。現在見つかっているフィンランドでの最古の5弦カンテレは1698年にクルッキヨキ村で採取されたもので、ヘルシンキにあるフィンランド国立博物館に展示されています。

カンテレと類似した楽器は周辺国にも存在し、それぞれの国の愛称で呼ばれています。

ラトヴィア: コクレ(kokle)
リトアニア:カンクレス(Kakles)
エストニア: カンネル(kannel)
ノルウェー:ランゲレイク(Langeleik)
ロシア:グースリ(Gusli)

【楽器の種類】
上述のとおりカンテレは、元々は5本の弦しかないシンプルな構造でしたが、演奏される楽曲や音楽文化の変遷とともに、その形態もフィンランドならではの発展を遂げていきました。

・5弦~10弦カンテレ
いわゆる"小型カンテレ"とよばれる5弦~10弦カンテレは、膝や台の上におき、指や爪ではじくように弾きます。もっともシンプルでポピュラーな5弦カンテレは、フィンランドの小学校の音楽の授業でも取り扱っています。

・ピッコロカンテレ
5弦カンテレの半分ほどの大きさの小さなカンテレ。5弦カンテレより1オクターブ高い音がでます。

・15~19弦カンテレ
15~19弦は最近ではギターのように肩から下げ、ピックで演奏されることが多くなっています。アンプに通し、他の楽器とのバンド演奏も楽しまれるようになりました。もちろん、5~10弦のものと同様、指で弾いて弾くことも可能です。
15弦では2オクターブのものと、10弦+4弦(低音)のものと2種類あります。

・ホームカンテレ
20弦以上の大きなカンテレで、近年では36弦が主流。半音階の調整は基本的には不可能ですが、製作依頼時に希望の弦ごとに小さなレバーを取り付けてもらうことによって、その弦のみの半音階調整が可能。

・コンサートカンテレ
1920年代、パウル・サルミネン(Paul Salminen)によって開発された、クロマティックレバーによって全域の半音階調整が可能な大型カンテレ。37弦~39弦のものが主流。コンサートカンテレの開発により、今まで不可能とされてきた多くのピアノ曲がカンテレでも演奏可能になりました。

・エレクトリックカンテレ
アンプに通して音を出す電子カンテレが開発され、伝統楽器としてだけではなく、新しいカンテレ演奏スタイルが生まれています。

カンテレに関しては、カンテレ奏者はざた雅子先生のWEBページにて詳しく紹介していますので、そちらもご覧ください。
カンテレ奏者はざた雅子オフィシャルWEB
About Kantele(カンテレについて)
Kuukaudenkuppi/アラビア珈琲カップの会
五反田にある北欧雑貨の店kirpputoriは私の大好きな空間のひとつ。
店主とはヘルシンキ留学中に出逢い、それ以来フィンランドに対する想いを語り合う大切な友人です。

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”Kuukaudenkuppi(アラビア珈琲カップの会)”。
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"今月のカップ"紹介

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